LDS SEOUL
1995 年 / OFFICE ( 事務所 )
西森陸雄
敷地はソウル新業務地区である江南区にあって、世界中の有名ブランドブティックが軒を連ね、最もトレンディな場所にあった。
老舗のアパレルブランドであるリー・ドン・スーの本社ビルと若手デザイナー教育のためのイベントホール、本社ブティックとテナントとしての飲食店が計画のプログラムであった。最終的には、工事途中で計画が変更され、本社機能は入らず、事務所機能は全てテナント貸しとなった。
周辺の交通の激しい場所にあっても、デザインという職業に携わる社員にはできるだけ四季折々の光や風を感じ取ってほしかったからヴォリュームを分節化して3つのヴォイドスペースをつくる事を提案した。建物の隙間を風が通り、各事務室からは中庭やヴォイドを通して入る光や風を感じる事もできる。もともと本社ビルとして設計したので、建築全体が回廊式動線で連続しており、さらにヴォイドに面してはいろいろなレベルから覗く事ができる様に設定している。
撮影:古館 克明 (Furudate Katsuaki)